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    ”情報理論的に安全で閾値変更可能な検証可秘密分散法”


     本研究では,効率的かつ情報理論的に安全で,複数回 閾値変更可能な検証可秘密分散法の構築を行う. 既存の方式としてMartinらによって閾値変更可能な 秘密分散法におけるoptimalな性質が定義され, またPedersenによって情報理論的に安全な 検証可秘密分散法が提案された. しかし、Martinらの閾値変更可能な秘密分散法はBlakleyの 手法に基づいて構成され,Pedersenの検証可秘密分散法はShamir の手法に基づいているため,これらのスキームをそのまま組み 合わせることはできない. そこで,Shamirの手法に基づいて 閾値変更後のスキームがMartinらの定義する閾値 変更可能な秘密分散法におけるほぼoptimalな性質を みたす複数回閾値変更可能なスキームを 構成し,加えてPedersenの検証可秘密分散法を適用することで, N回閾値変更な検証可秘密分散法を構築する. さらに,本スキームは原始的にN回Pedersenの検証可 秘密分散法を構築するよりも,ディーラの公開する検証 情報を少なくすることができる.


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