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    ”電子オークションに関する研究”


     近年,インターネットが急速に広がり,それに伴ってインターネット上での商取引が 頻繁に行われるようになった.インターネットは短時間かつ低コストで商取引を可能 とした.その結果,ヤフーオークションのようなオークションビジネスもインター ネット上に急速に浸透してきた.電子オークションはどんな商品も取引可能とする大 きなシステムになってきた.しかしながら,電子オークションのこのような急成長 は,様々な問題を引き起こす可能性を持っている.我々は,電子オークションを構築 する際,入札者のプライバシおよびシステムの正当性,効率性の観点から考察しなけ ればならない.
    主催者が強い権限を持つと、誰が商品を欲しがっているのか,また特定の入札者が 過去どんなオークションに参加してきたのかといった情報を手に入れることができ る.主催者はそれらの情報を闇で企業などに売るかもしれない.ゆえに,有益な個人 情報や取引情報を集めることが主催者にとっても不可能であるべきである.また,匿 名入札では誰もが落札者の正当性を確認できるべきであるし,秘密入札では誰もが落 札値の正当性を確認できるべきである.さらに,各入札者は効率的に入札を行えるべ きである.
    我々は3種類のオークション方式を実現した.主な特徴は以下の通りである. Englishオークション方式は、1回の入札を効率的にし単独機関に対して入札者の匿 名性を満たし,第一価格入札方式は、オークション管理者が単一であり匿名性の他に エンターテインメントの性質を導入している.さらに、第二価格入札方式は、公開検 証性を満たしつつ最高額を秘匿できる.また、第二価格を提示した入札者の匿名性も 実現できる.


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