講演日時:  平成13年2月14日(水)

      講演者氏名: 金子昌信
           九州大学 大学院数理学研究院 助教授

      講演題目:ベルヌーイ数とゼータ関数の値

      講演内容:

      高校数学で1からnまでの和、2乗の和、3乗の和などの公式を習うが、このべきを 上げていったときの公式はどうなっているのだろうか。実はこ の解答は300ど前にベルヌーイと関孝和によって独立に得られており、その公式 に現在ベルヌーイ数の名で知られる有理数が登場する。このベルヌーイ数は実に 様々な数学に顔を出す不思議な数であるが、なかでもリーマンゼータ関数の値と して現れることが、多くの整数論研究者を惹きつけてきた。このあたりの関係を、 始めに述べた自然数のべき乗和の公式から出発して、数学を専門としない方々に その面白さが少しでも伝わるようお話ししたい。時間が許せば、最近の話題であ る多重ゼータ値との関連にも触れる。


[戻る]