日時: 平成22年9月24日(金)br>
      場所: 場 所 情報科学研究科 5階 コラボレーションルーム7

      講演者氏名:四方 順司

        講演者所属機関・部局・役職名: 横浜国立大学 大学院環境情報研究院 准教授

      講演題目:「情報理論的安全性を有する暗号プロトコル」

      現代暗号における安全性は、主に計算量理論的安全性と情報理論的安全性に大別 されます。前者では、ある種の計算困難な問題(例:素因数分解問題)の存在を 仮定して暗号プロトコルの安全性を示す方法論がとられます。一方、後者では、 そのような計算困難な問題に関する仮定を必要とせずに、攻撃者への情報漏えい の度合い(情報量)を情報理論的立場からに数理的に見積もることで安全性を保 証する方法論がとられます。本講演では従来の情報理論的安全性を有する暗号プ ロトコル(暗号化方式、署名方式、鍵共有方式等)に関して解説するとともに、 これに関連する講演者の最近の研究成果についても紹介します。特に、従来の情 報理論的安全性の定式化とプロトコル構成法を概観し、シミュレーションに基づ く安全性の定式化に関しても説明するとともに、これに関する最近の成果につい ても紹介します。



[戻る]