学会の様子
第 4 回目の RSA-conference で開かれる暗号関連の session である.
アクセプト率は 28/77 (36%) である.米国,UK,日本,韓国,
フランス,ドイツ,ベルギー,デンマーク,カナダ,オーストラリア,
マレーシア,台湾,オーストリア,オランダ
の発表があった.今年は昨年と比較して欧州からの発表が多く,日本からの
発表は3件であった.
ハッシュに関する安全性,ストリーム暗号,鍵進化暗号,暗号モード,
サイドチャンネル攻撃に関する発表など,最近の流行のトピックを特定の
分野に偏らず発表している.
今年は Silvio Micali と Dan Boneh の招待講演があった.Silvio Micali の
講演は,fair exchange に関する内容で Dan Boneh の講演はグループ署名
に関する内容であった.どちらも非常にわかりやすい講演であった.
RSA 会議はセキュリティ関連の展示会場を併設する会議であり,
セッションは情報セキュリティ (cryptographer)だけでなく,
standards, secure web services など13セッションが並列に開催
される非常に大きな学会である.
今年度は,RFID のプライバシ保護対策を施した製品の展示が
RSA 社からされており,Burt Kaliski 自らブースで説明を行っていた.
今年度は,参加人数が非常に減った昨年度と比較すると,大分参加
人数が増えたように思われる.