DESにかわる次世代暗号標準AES選定作業が現在米国で行われており、
これにともない、AES候補暗号の安全性ならびに性能評価が秘密鍵暗号
研究の大きなトピックとなっている。
AES暗号の議論が深まるとともに、
これまで安全性評価に偏りがちであった秘密鍵暗号研究に、安全性と性能の
バランスをいかに求めるかという新しい(そしてそれは当然必要であった)
視点が持ち込まれている。
本講演ではAES候補暗号を中心とし、新しい暗号強度評価技術の流れ、
またマルチプラットフォームを目指した暗号の設計手法について、理論と
実際を交えて解説する。