Basic SecCap 最先端の暗号・セキュリティ研究者から学び、世界に通用する技術者を目指そう

ごあいさつ

「成長分野を支える情報技術人材の育成拠点の形成(enPiT:エンピット)」は、高度IT人材の育成を目指す教育プログラムです。
大学・産業界の協力体制のもとで推進されるリアリティの高い講義や演習など、特色あるプログラムを通じて実社会においてイノベーションを起こすことができる人材を輩出します。
「セキュリティ分野(enPiT-Security)」では、11の大学が連携して運営するBasic SecCapコースを立ち上げています。

これは喫緊の課題であるサイバーセキュリティ分野の人材育成を目標として、先進技術の知識に加え、理解・応用できる実践的能力の開発も含む人材育成を達成する教育を実施することを指向して、大学間連携による教育内容のダイバーシティと、産業界、あるいはセキュリティ関連団体との連携による実践的人材育成の教育コースを開発し実施する取り組みです。
ネットワーク、モバイルの進化や高度化する情報セキュリティの脅威を理解し、リスクマネジメントに必要な知識、基本的技術、実践力を備えた人材を育成します。カリキュラムは「基礎科目」「専門科目」「演習科目」「先進演習科目」から構成されます。

  • 「基礎科目」では情報セキュリティに携わる人材が身に付けるべき基礎知識を習得します。
  • 「専門科目」は基礎知識を応用した総合的な知識を習得します。4つの大学で実施され、他校でも遠隔受講が可能です。
  • 「演習科目」は学んだ知識を実践し、経験的知識を習得できます。多岐にわたるバラエティに富んだPBL演習が提供されます。
  • 「先進演習科目」では高度な実践演習を通し、経験的知識を発展させます。大学院インターンシップ及び先進PBL演習からなります。

産業界の協力も得た多様なPBL演習により、実践的人材を十分な人数規模で輩出できる構造をとっているのが本コースの特徴です。
本コース修了者には、SecCapコース修了を認定します。

Basic SecCapコース

大阪大学では、セキュリティ分野の教育を垂直な2軸で網羅的にカバーすることを特徴とした「専門科目」及び「演習科目」・「先進演習科目」を提供します。具体的には、「専門科目」は"共通鍵暗号解析"から"マルウェア解析"及び"基盤理論"から"実用技術・標準化"という2軸により、セキュリティの基盤理論、暗号理論、実用化から標準化技術など最先端のセキュリティ技術までを守備した講義を提供します。なお、講義の中に演習を加えることで、より理解を深まる構成になっています。

実践的人材の育成のための科目群 最先端の暗号・セキュリティ研究者から学べる!

専門科目他大学生も受講可能!

松井充、新井悠、竹森敬介、宮地充子、河内亮周

セキュリティ基礎論

数理モデルから紐解く暗号理論
代数学から構築する実践セキュリティ技術
実用化暗号の安全性評価と実装演習
Pythonによるマルウェア解析
IoT機器とサイバーセキュリティ
セキュリティ技術の標準化
宮地充子、河内亮周...etc

演習科目他大学生も受講可能!

セキュリティPBL

  1. ビッグデータのプライバシー保護プロトコル演習
  2. 安全な分散ネットワークの構築

先進演習科目他大学生も受講可能!

先進セキュリティPBL

  1. システム構築におけるセキュリティ機能実装とセキュリティ監視・運用演習
  2. IoT機器向け安全な楕円曲線暗号の実装

Basic SecCapコースを構成する3つのレベル

Basic SecCap 7、8、10 認定
SecCap 7 = 基礎科目4単位 + 専門科目2単位 + 演習科目1単位
SecCap 8 = 基礎科目4単位 + 専門科目2単位 + 演習科目1単位 + 先進演習科目1単位
SecCap 10 = 基礎科目4単位 + 専門科目2単位 + 演習科目1単位 + 先進演習科目3単位

専門科目

担当教員
松井充、新井悠、竹森敬介、宮地充子、河内亮周

本科目では文部科学省の教育プログラム「成長分野を支える情報技術人材の育成拠点の形成(enPiT)」が提供するセキュリティ人材育成コース「Basic SecCap」の専門科目としてサイバーセキュリティ分野における以下の重要なトピックを学ぶ。他大学生も受講可能です!

セキュリティ基礎論

数理モデルから紐解く暗号理論

公開鍵暗号方式などの暗号技術において「秘密情報が漏れていない」ことは実践において必要不可欠である。「秘密情報が漏れていない」ことをどうに保証すればよいだろうか?本講義では情報科学の基盤理論からのアプローチによって暗号技術をモデル化し、その安全性を数理科学的に扱う方法を学ぶ。

代数学から構築する実践セキュリティ技術

公開鍵暗号方式などの暗号技術において「秘密情報が漏れていない」ことは実践において必要不可欠である。「秘密情報が漏れていない」ことをどうに保証すればよいだろうか?本講義では情報科学の基盤理論からのアプローチによって暗号技術をモデル化し、その安全性を数理科学的に扱う方法を学ぶ。

実用化暗号の安全性評価と実装演習(講義資料:第1回)

共通鍵暗号の基本的概念(ブロック暗号、ストリーム暗号、利用モード、メッセージ認証など)ならびに共通鍵暗号の安全性評価の考え方について、具体的な応用例をまじえて解説する。

Pythonによるマルウェア解析(講義資料:第1回)

実社会において、一般的なIT技術を扱う技術者がより評価される技能のひとつであるマルウェア解析について学習する。具体的には、技術的な手段を理解したうえで、その手法について実習・ハンズオンに近い形で習得する

IoT機器とサイバーセキュリティ

あらゆる物がインターネットに繋がるInternet of Things(IoT)の時代がやってくる。繋がることでのサイバー攻撃への備えは重要であり、本講義では攻撃の事例を振り返り、機器の堅牢化、通信の安全対策について学ぶ。特に、Connected Carや一般的なIoT機器を保護する為の要素技術について考える。

セキュリティ技術の標準化

-

演習科目

他大学生も受講可能です!

※以下の科目より1単位を取得(各1単位)

セキュリティPBL I春~夏 集中講義

ビッグデータのプライバシー保護プロトコル演習

例えば大量の患者から集められた医療情報を解析した結果を医療診断に応用する等のビッグデータのネットワーク上での解析において最も重要なのは提供された個人の情報のプライバシーを保護することである。本科目では講義を通じてその基盤暗号技術となる秘匿計算とその構成要素であるGarbled回路、紛失通信、共通鍵暗号化方式、公開鍵暗号化方式の原理を理解し、また演習を通じてそれらの技術の実装方法について理解を深める。

セキュリティPBL II秋~冬 集中講義

安全な分散ネットワークの構築

安全な分散システムの構築とデータの安全な利活用を実現するために必要な手法を習得する。さらに,実際に安全な分散システムを構築し,分散システムに保管されたデータを安全に利活用するシステムを構築する。

※履修条件・受講条件:セキュリティ基礎論を受講することが望ましい。

先進演習科目

他大学生も受講可能です!

※以下の科目より1単位を取得(各1単位)

先進セキュリティPBL I春~夏 集中講義

システム構築におけるセキュリティ機能実装とセキュリティ監視・運用演習

システム構築時におけるセキュリティ機能要件定義の方法と具体的な機能の実装を学ぶ。またログ解析・分析によるセキュリティ監視・運用方法を理解する。

※ 履修条件・受講条件:セキュリティ基礎論を受講すること。ICTに関する基礎知識(サーバ、OS、Windows、Linux、ルータ等)、TCP/IP通信に関する基礎知識(IPアドレス,DNS等)、セキュリティに関する基礎知識(DDoS攻撃、ランサムウェア等)を理解していることが望ましい。

先進セキュリティPBL II秋~冬 集中講義

IoT機器向け安全な楕円曲線暗号の実装

IoT機器が持つ機器性能の制約の下で利活用可能な暗号技術の実装方法を理解し、実践できる能力を養成する。

※ 履修条件・受講条件:セキュリティ基礎論を受講すること。

基礎科目

※以下の科目から4単位を取得(各2単位)

情報通信数学I

担当:滝根 哲哉、三瓶 政一情報通信工学に必要な基礎数学(確率、線形代数、代数)の講義を行う。

情報通信数学II

担当:尾上 孝雄計算機科学、システム設計の分野において遭遇する問題に対して効率的なアルゴリズムの設計を行う素養を養うことを目的として、組合せ問題に対する効率的なアルゴリズムを紹介するとともに、アルゴリズム設計の基本的技法について講義する。

確率統計

担当:猿渡 俊介自然や社会における様々な現象やデータを、確率的あるいは統計的に取扱うことは広く一般的に行われている。各種調査・計測・実験の計画、結果の評価、信頼性評価、等のためには、確率と統計の知識が不可欠である。本講義では、まずデータの整理方法から始め、確率変数、代表的な分布、統計的推論、検定、分散分析、など確率統計の基本的な概念を理解させる。また、電子情報エネルギーの分野における例題、応用例を通して実問題への適用能力も身に付けることを目的とする。

データベース工学

担当:春本 要、原 隆浩データを蓄積し、再利用することは、計算機利用の主たる目的の一つであり、データベースの分野でさまざまな技術が開発されている。本講義では、このようなデータベースの基礎技術を解説する。特に広く使われているリレーショナルデータベースに焦点を当て、データベースシステムを利用する立場から、データモデリングやデータベース言語SQLについて解説する。また、データベース管理システムの主要な機能である問合せ処理機能、同時実行制御機能、障害回復機能について概説する。

ソフトウエア工学及び演習

担当:松下 康之、鮫島 正樹文章と同じようにソフトウェアも単なる「読み書き」のレベルとプロフェッショナルな製品のレベルとは大きく異なっている。本講義ではプロフェッショナルな情報システムを計画・設計・開発するための考え方、作法、用いるべきツール、そしてその実践について学ぶ。

コンピュータサイエンスとプログラミングl

担当:杉原 英治、森藤 正人、巽 啓司うまく作られたコンピュータ・プログラムは、理解し易く実行効率も高いが、そうでないものは解読も困難な上、時間や領域を浪費する。本講義では、良いプログラムを書くために理解しておかねばならない必須事項を学ぶことを主要なテーマとしている。特に、コンピュータでさまざまなプログラムを実行する際、しばしば現れる基本的なアルゴリズムと、それらのアルゴリズムを効率良く実行するためのデータ構造に焦点を当てる。本講義全体を通じて、分かり易く整理されたプログラムを書くこと、および、プログラムの実行に要する計算手間を客観的に評価することを強調し、そのための基礎を提供することを目指す。

コンピュータサイエンスとプログラミングll

担当:原 隆浩、衣斐 信介、荒瀬 由紀うまく作られたコンピュータ・プログラムは、理解し易く実行効率も高いが、そうでないものは解読も困難な上、時間や領域を浪費する。本講義では、良いプログラムを書くために理解しておかねばならない必須事項を学ぶことを主要なテーマとしている。特に、コンピュータでさまざまなプログラムを実行する際、しばしば現れる基本的なアルゴリズムと、それらのアルゴリズムを効率良く実行するためのデータ構造に焦点を当てる。本講義全体を通じて、分かり易く整理されたプログラムを書くこと、および、プログラムの実行に要する計算手間を客観的に評価することを強調し、そのための基礎を提供することを目指す。

情報通信基礎I

担当:渡辺 尚Shannon流の情報理論、符号理論および暗号理論の基礎を学ぶことにより、情報を数量的に表現し、情報の発生と伝達(通信)の基本的な仕組みを理解するとともに、情報通信における安全性を向上させるための技術を理解することを目的とする。

情報通信基礎II

担当:松田 崇弘社会の高度情報化のための基盤技術である情報通信ネットワークに関し、その基礎となる伝送・交換技術、ネットワークプロトコルについて説明し、情報通信工学の基本技術を理解することを目的とする。

コンパイラ

担当:鬼塚 真インターネットや携帯電話など実世界で使われている大半のシステムは、人間が理解できるプログラミング言語によって記述され、これらの記述はコンパイラを用いてシステムが実行可能なコードに変換されて人々に利用されている。本講義の目的は、実世界のシステムにおける中枢の技術であるコンパイラの動作原理について習得することを目的とする。

システムプログラム

担当:伊達 進、小島 一秀オペレーティングシステム(OS)は計算機システムを利用者にとって使いやすいものにし、かつ効率的な方法で動作させることを目標としている。本講義では、システムプログラムのうち特にオペレーティングシステムを取り上げ、その基礎的概念について理解を深めることを目指す。

離散数学と暗号理論

担当:宮地 充子・情報セキュリティにおいて必要となる離散的な構造に対する数学的諸概念や考え方に習熟する。
数学的な概念のセキュリティへの応用について学ぶ。特に、暗号の基本原理、手法、安全性証明、計算効率の習得を通じて、数理的な考え方及びその応用方法について理解することを目的とする。

コンピュータシステムl

担当:森 伸也、谷口 一徹、鎌倉 良成計算機システムの構成と各構成要素の機能、ならびにその設計法について包括的に学習することを目的とする。まずコンピュータ、演算回路、制御装置などを構成する「論理回路」の理論的基礎と設計手法についての解説を通じて、論理代数、数表現、計算機についての基礎的な知識を修得し、計算機の論理構造、計算機をより高度に利用する上で必要となる計算機のハードウェアに対する理解を深める。

コンピュータシステムll

担当:松岡 俊匡、三浦 克介計算機システムの構成と各構成要素の機能、ならびにその設計法について包括的に学習することを目的とする。まずコンピュータ、演算回路、制御装置などを構成する「論理回路」の理論的基礎と設計手法についての解説を通じて、論理代数、数表現、計算機についての基礎的な知識を修得し、計算機の論理構造、計算機をより高度に利用する上で必要となる計算機のハードウェアに対する理解を深める。

情報理論

担当:河内 亮周本講義では高度情報化社会における情報通信技術の数理科学的基盤を与えている情報理論を深く理解することを目指す.特に情報理論の代表的成果である情報源符号化定理(データ圧縮の理論的実現可能性)および通信路符号化定理(通信効率化の理論的実現可能性)を中心にその他の分野における情報理論の重要な応用トピックについても学ぶ.

情報活用基礎

担当:全教員情報の伝達・収集・整理・分析など、情報を活用する能力の修得を目的に、電子メール、マルチメディア処理、WWW(World Wide Web)など、計算機の様々な操作法や計算機利用時の心得などについて、実際に計算機に触りながら演習を進める。また、簡単なプログラム作成C言語を通して、プログラミングの概念や基本的な技法について理解する。

平成28年度以前入学生については「情報セキュリティ」、「離散数学」、「ソフトウェア工学」、「コンピュータサイエンスとプログラミング」、「コンピュータシステム」も基礎科目に含まれる。

受講申し込み

Basic SecCapコースの受講を希望される方は、受講申込書に必要事項を記入し、件名「Basic SecCap2017の受講申し込み」でbasicseccap2017@crypto-cybersec.comm.eng.osaka-u.ac.jp宛に送付してください。

2017Basic SecCap参加登録申請書フォーム(阪大).xlsx
Go to Top