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秘密分散法の応用として1994年,NaorとShamirは視覚復号型秘密分散法を(VSSS:
Visual Secret Sharing Scheme)を提案した.1枚の秘密画像を複数のシェア画像に暗
号化し,それらを各参加者に配布する.参加者のうち,資格を与えられた集合は秘密画
像を復元できるが,それ以外の集合は秘密画像に関して何の情報も得ることができな
いような手法が視覚復号型秘密分散法である. VSSSはさまざまなアクセス構造を扱えることが望まれる.$(k,\ n)$閾値アクセス構 造は,各参加者の権限が平等であるので権限に格差が存在する実社会での適用の機会 は少ない.VSSSの評価基準の1つにサブピクセル数$m$があるが,$m$が小さいほど,元の 秘密画像に対する復元画像の劣化は小さくなる.しかし$m$は参加者の数に比例して大 きくなる性質がある. 本研究では,Atenieseらの手法を拡張して,扱えるアクセス構造を任意にし,かつ効率 的なサブピクセル数でそのアクセス構造を満たすVSSSを提案する.また提案方式を応 用して,複数の秘密画像を埋め込む方法についても言及する. |
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