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    ”効率よくメンバの削除が可能なグループ署名の研究”


     グループ署名とは,グループのメンバであればグループを代表して匿名でグルー プの署名を生成できる署名方式で,1991年にChaumによって提案された.
     既存のグループ署名は,グループ公開鍵がグループメンバの公開鍵のリストとなっ ている公開鍵登録型と,グループメンバに対しメンバである証明書を発行する証 明書発行型の2つに分類できる.前者の手法ではグループ公開鍵と署名のサイズ がメンバ数に依存した大きさとなり効率が悪い.しかしメンバ削除を行うにはグ ループ公開鍵から削除するメンバの公開鍵を削除すればよく容易に行うことがで きる.後者の手法はグループ公開鍵と署名のサイズはメンバ数に依存しない.し かしメンバ削除を行うには一度発行した証明書を無効にする必要があり,そのた めの情報が削除されたメンバ数に依存した大きさとなる.よってグループ公開鍵 と署名のサイズが削除されたメンバ数に依存した大きさとなる.
     このように既存のグループ署名ではグループ公開鍵と署名のサイズがメンバ数ま たは削除されたメンバ数に依存し効率が悪い.本研究では証明書発行型のグルー プ署名において,メンバ削除を行ってもグループ公開鍵と署名のサイズがメンバ 数および削除されたメンバ数のどちらにも依存しない手法を提案した.


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