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    ”超楕円曲線暗号に関する研究”


    楕円曲線暗号は,小さな定義体で高い 安全性を確保できるためメモリ制限の大きいスマートカード等での用途が期待できる が,サイドチャネル攻撃(SCA)が脅威となっている. サイドチャネル攻撃は,主に単純電力解析(SPA)と電力差分解析(DPA)がある.最近に なり,楕円曲線上において改良電力解析(RPA), ゼロ値解析(ZPA)が提案されている.DPA, RPA, ZPAの対策法として,ランダム化初期 点法(RIP)を用いた手法が提案されているが, この方法はランダム化初期点法を用いたLSBからの2進展開法でありMSBと比べて必要 なメモリ量が増える.しかし,残念ながらMSBからのランダム化初期点法は提案され ていない. 本論文では,ランダム化初期点法を用いたMSBからの2進展開法を提案する.また, MSBからの展開方法を用いて, 予備計算テーブルを必要とする高速化方法を提案する.


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