ネットワークコーディングのセキュリティに関する研究
ネットワークコーディング(NC)は中間ノードが受け取ったパケットに対して一括して符号化を行い,送信者が複数の受信者に対し同じ情報を伝送するマルチキャスト通信において, 最大フローを達成することができる. 一方で, NCはあるノードでの不正を含むパケットがそれ以降のノードのパケットにも波及し, 受信者に不正なパケットが送信される汚染攻撃に対し脆弱である. 本研究では改ざんなどの不正なパケットを直ちに検知し,それ以降の転送を中止すると共に,正規なパケットは受信者に送付することで,閾値内での改ざん攻撃においても受信者がパケットを復元できる方式を検討する.